初の「ブラックアウト」 最大火力停止が引き金

管内の電力がほぼすべて止まる「ブラックアウト」。日本の電力会社で初めての大きな事故に至ったのは、震源地の近くにある石炭火力発電所、苫東厚真発電所(厚真町)に北海道電力が電力供給を依存していたためだ。

復旧には少なくとも1週間かかる。北電の荒矢貴洋執行役員は同日の記者会見で「そこまで大きい事故は想定していなかった」と語った。

問題は損傷だけでなく、3基が同時に止まったことにもあった。最大165万キロワットの発電能力が使えなくなり、北海道の使用電力のうち半分程度の供給が瞬時に消えた。

これが北電の持つ他の発電所にも影響した。電力会社は電力の周波数を安定させるため、需要と供給が一致するように発電能力を調整する。北電は北海道全域でこうした調整をしている。苫東厚真が消えると他の発電所も次々に止まり、電力会社として初めての「ブラックアウト」に至った。

調べた情報

ブラックアウト(全系崩壊)とは

主要発電所停止すると、ほかの火力発電所が需要量をまかなおうとするが追いつかず、逆に設備への負荷やトラブルを避けようと安全機能が作動して供給を次々と遮断する。このような連鎖的な電気の供給遮断はブラックアウトと呼ばれる

北海道停電長引く理由、問題点

①発電拠点の立地

北海道最大の電力消費地である札幌都市圏の南東に苫東厚真発電所、西に泊原子力発電所(北海道泊村、207万キロワット)があるが、泊原発は重要施設の直下に断層が走っており、原子力規制委員会の審査が続いている状態。→立地地点が危険

②本州との連系線の脆弱性

北海道と本州のあいだには、電力をやりとりできる「北本連系線」がある。しかし、これを使うには北海道側で受け取る直流を交流に変換するための交流電力が必要で、これを調達できなくなった。また、この連系線の能力は60万キロワットで、苫東厚真の発電能力の2分の1に満たない。

→本州からの電気融通量が限られる→、現容量60万kWから90万kWに増加

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